ハンバーガーの起源
ハンバーガーは挽肉に香辛料を加えて成型したミートパティ(ハンバーガーパティ)を焼き、バンズと呼ばれる丸いパンで挟み込んだ料理。
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アメリカ英語のhamburgerは私達が日本語で使っているハンバーガーを指すだけではなく、牛挽肉や日本でハンバーグと呼んでいる挽肉を成型して焼いたものなども含む言葉。
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モンゴル起源説
この言葉の広さからも窺えるように、ハンバーガーの起源としてもハンバーグと同じく17世紀頃からドイツ北部の都市Hamburg(ハンブルク)で食べられていた挽肉料理が挙げられます。
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ドイツでハンバーグの原型と言える料理が食べられていた背景には、13世紀頃に行われたモンゴル帝国の侵略があります。
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モンゴル兵は軍馬を多く引き連れて行軍し、乗りつぶしてしまった馬を捌いて食料としていました。
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しかし軍馬として育てられ乗り潰された馬の肉は固く、筋張っていてお世辞にも美味しいとは言えないものだったと考えられています。
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そこでモンゴル兵達はこの硬い馬肉を刀で細く切り、袋に入れて鞍の下に敷いて移動しました。
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上に乗った兵士の体重で加圧され、移動する馬の動きによって熱と摩擦を受けることで、硬い肉は柔らかく食べやすいものに変じます。
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この肉の加工方法は13世紀半ばまでにモンゴル帝国全体に広まり、行軍事の食事として一般的に。
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後にロシアなどへの侵攻を行った際、モンゴル兵士(タタール人)の兵糧としてこの馬肉の処理方法が紹介され、ヨーロッパでも肉を細かく使った料理が作られるようになります。
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このためハンバーグは13世紀頃のモンゴル発祥の料理、挽肉文化はモンゴル騎馬民族が発端などと紹介されることが多いのです。
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諸説ありますが、このモンゴル兵士たちが食べていた挽肉料理は、ロシアで生肉を食べやすいようにオリーブオイルや香辛料・薬味・卵などを加えた料理として独自に進化します。
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私達の知る韓国の生肉料理ユッケの様な料理ですね。
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この生肉料理はタタール人由来のものであるとして“タルタルステーキ”という名称で呼ばれ、ロシアからヨーロッパ各地へと広がっていきました。
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16世紀頃には当時港町として栄えていたドイツのハンブルグにもタルタルステーキが伝えられます。
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伝来当初は生肉を使ったタルタルステーキが食されていましたが、ある時から生肉ではなく焼くことでもっと食べやすくなることが注目されます。
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タルタルステーキを加熱するという発想はドイツで生まれたという説、17世紀頃にイタリアからドイツに伝わったという説があり発祥は分かっていません。
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ともあれ17~18世紀にかけてドイツ・ハンブルグでは労働者を中心に、タルタルステーキが人気メニューとなりました。
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現在でもドイツでは「Frikadelle(フリカデッレ/フリカデレ)」という名称で、ハンバーグと肉団子の中間のような挽肉料理が親しまれています。
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ほぼ同時期の18世紀頃、アメリカに移住したドイツ系移民によってハンバーグはアメリカへも伝わります。
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19世紀に入る頃にはニューヨークなどのレストランがドイツ人向けにハンブルクの料理としてハンバーグを提供。
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この時に“Hamburg-style”や“hamburger-style steak”などハンブルクの名前を冠したメニュー名が使われたことで、アメリカではハンバーガー(hamburger)が牛挽肉・牛挽肉を使った料理を指す言葉として使われるようになっていきます。
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🍔World Burger🍔⠀⠀⠀⠀
OPEN: 土日祝12:00-15:00
池袋駅(西口)より徒歩5分
テイクアウト可
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